右肘関節遊離体除去手術

右肘関節遊離体(ねずみ)のクリーニング手術からリハビリ〜復帰までの体験記

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2019年1月に右肘の内側側副靱帯を損傷。そこから肘のインピンジメントの症状が強く出てしまいました。

そこから、日常生活では不自由ないもののスローイングの際の痛みは改善しないまま。

また、クリック音が肘から頻繁に鳴るのと、軽いロッキングが辛かったです。

 

2019年10月に前十字靭帯断裂して絶賛リハビリ中でしたが、この際「肘も」という感じで手術しました。

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手術した場所

膝と同じく「八王子スポーツ整形外科」で手術しました。

手術に至るまでの流れ

初診で触診

MRIとCT検査

検査結果を見て関節遊離体の存在を確認。
緊急性はないため、「リハビリで様子を見るか」「手術するか」を委ねられる。

剥がれた骨片はもう元には戻らないので手術を決心

手術日を予約して手術

手術をしたらどうなるのか?

「肘クリーニング手術 全治」とかでググってみるとよくわかります。

プロ野球選手でも大体「全治3ヶ月〜」という診断が下ってるようです。

 

リハビリ期間を費やす代わりに、ロッキングや痛みの出ない肘が手に入る、といった感じでしょうか。

肘のスポーツ障害に対する肘関節鏡手術|黒部市民病院
https://med-kurobe.jp/medical/tiryou/hijino-sports-shujutsu.html

手術費用

保険適用で自費で払うのは「8万円」と少しぐらいでした。

手術時間

朝8時に病院到着。9時過ぎに手術開始。

1時間せずに手術終了。終了後、少しベッドで安静になる。

13時頃に退院。日帰りです。

 

 

入院して手術を行う病院や、日帰りで行う病院どちらもあるらしいです。

手術後は基本的に腕以外は元気なので日帰りをおすすめします。

摘出した関節遊離体

摘出した関節遊離体(ねずみ)の画像はこれ。

 

1cmにも満たない小さな(骨片)ネズミだった。

こんなのが肘にあるだけでロッキングやら投球時の痛みを誘発する。

術後の痛み

当日の麻酔が切れた後(夕方)頃が一番痛い。

次の日からはそこまで痛くない。

 

大体術後1週間くらいで鈍痛もなくなる。

術後から復帰までの様子

術後翌日

画像のような三角巾は翌日には使用しなくなっていた。

麻酔が切れるまでは感覚がないので必須。

もう腕自体は普通に使える。可動域制限と鈍痛が辛いぐらい。

ただ、肘を曲げて行う動作は辛い。食事とか歯磨きとか。

 

術後1週間

自転車に乗れるようになる。リュックとかも普通に持てるようになる。

負荷をそれほど掛けなければ普通に日常生活を送れる。

術後二週間

術後二週間で抜糸。それまでは運動(汗をかくようなこと)と風呂も入れない。

画像は抜糸したあと。

 

四つ這いの姿勢になるレベルの負荷を肘に掛ける事ももまだ禁止。

リハビリメニューとかでも1kgのダンベルで伸展させるぐらいの負荷。

 

 

伸展の制限は若干あるくらい。屈曲は120°いかないくらい。

若干、食事する時にはまだ辛いかも。

術後1ヶ月

リハビリも行って徐々に肘の屈曲がしやすくなってくる。

まだ傷口周りが張っているので、伸展時に負荷を掛けると肘が痛む。

肘の曲げ伸ばしはあまりスムーズにはいかない。恐る恐る。

 

キャッチボールも解禁されていないので、当然のごとく肘にあまり負荷はかけないようにする。

ここらへんまでは地道に伸展屈曲、尺骨側を意識したリハビリメニュー。

術後1ヶ月半

シャドーピッチング → ネットスロー → キャッチボール

と徐々に解禁されていきました。ようやく1ヶ月半で投げることが出来ます。

同時にバッティングも出来ます。もちろん最初は素振りから徐々に負荷を上げていく。

恐る恐る投げていて肘の使い方がガチャガチャ。

肘の調子は徐々に上がっていってますが、まだまだ左肘と比べると違和感がある。

 

伸展は「5°」 屈曲は「140°」くらい

術後2ヶ月

ここまで来ると正常に戻る、とまではいかないもののだいぶ感覚も戻ってきます。

どれくらいか動かせるか、というと打撃でフルスイングは出来ます。

しかし、全体的に腕周りの筋肉や肘周辺の拘縮がまだあります。

なので、飛ばしすぎて負荷をかけると結構痛みが出ちゃったりします。

まだ手術した関節周辺には余計な負荷はかけたくない段階です。

術後2ヶ月半

ここからリハビリメニューとしてはケアが多くなります。

肘を使って動かしてみて張ったりした所を触診したり超音波を当てたり。

 

投球に関しては

キャッチボール → 塁間 → ~30m

ぐらいと段々距離を上げていき、問題がなければどんどん強度も上がっていきます。

 

可動域的にはすでに健側とほぼ同じくらいになります。

ただ、久しぶりに負荷を掛けると肘周りが固くなったりを繰り返します。

最初は数10球で肘が張ったり熱を持ったりする感覚があるので無理はできないです。

術後3ヶ月

純粋な肘の関節遊離体のクリーニング手術だと約3ヶ月が復帰の目処らしいです。

投手だと3ヶ月でブルペン入りできる人もいるとか。ここからは個人差ですね。

プロ選手でも全治診断だと3ヶ月〜が多い印象です。

 

自分の場合は3ヶ月で7割ぐらいの強度で投げる許可が出ました。

ということで久しぶりにマウンドから投げられるレベルまで回復しました。

 

ただ、肘の感覚としてはまだ健側と一緒とまでは行かないです。

しかし痛みは出ないというところが素晴らしい。

 

ここから何事もなければ、全力投球まではあと1ヶ月〜ぐらいで持っていける予定です。

術後4ヶ月〜

診察の関係で日程が前後しましたが、この時期で医師から全力投球OKが出ました。

4ヶ月経つと怖さもなくなりようやく全力で腕を振れるようになりました。

手術前に感じていた投球後の痛みと肘の伸展時の痛みもなくなり快適です。

強いて言うならば、術後の肘周りの拘縮は結構しぶといのでストレッチは欠かせないです。

右肘クリーニング手術の傷跡

ちなみに3ヶ月時点での傷跡はこんな感じ。

手術の際に関節全体を調べてもらったため、3箇所傷跡がありますがその一つがこれ。

蚊に刺されたぐらいの傷跡が残ってます。

正直あまり気になりません。内視鏡手術ってすごい!

まとめ

関節遊離体のクリーニング手術自体は意外とスムーズにできます。

「肘にメスを入れる」

とプロ選手がやってるのを聞くと絶望感がありますが、手術自体にさほどパフォーマンスを左右するような影響力はないというのを実感しました。

 

一度出来た骨片は不可逆なので、無駄にインピンジメントで悩む期間を作るなら手術したほうがいいと思います。

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