前十字靭帯を断裂後、再建手術してから術後1年2ヶ月経過した様子。
今回で毎月の前十字靭帯再建日記はひとまず最後です。
リハビリ卒業
2019年9月に前十字靭帯断裂してから今日までほぼ毎週のように病院に通ってました。
そんな毎日もいよいよ終わりです。
再建手術してからのリハビリは 週3→週2→週1 と徐々に通う頻度は落としていきましたが、それでも1年2ヶ月かかりました。
「ある程度」膝の痛みも落ち着いて
「ある程度」筋力も戻って
「ある程度」動作も様になって
紆余曲折ありましたが、一定の卒業基準を満たすことが出来ました。良かった。
病院によってリハビリは数ヶ月で終了する所もあるっていう話は聞きますが、個人的にはリハビリは1年ぐらいちゃんと見てもらいながらやった方がいいと思います。
特に動作面。客観的な視点のないリハビリは想像以上に難しいと思ってます。
最後の筋力測定
一応これが最後の筋力測定です。ほぼ1ヶ月に1回ペースでやって今回が9回目。
患側(術後12ヶ月比)
- 伸展:「154.0Nm」→「181.0Nm」
- 屈曲:「125.0Nm」→「136.0Nm」
- HQ比:「81.2%」→「75.9%」
健側
- 伸展:「246.0Nm」→「249.0Nm」
- 屈曲:「114.0Nm」→「127.0Nm」
- HQ比:「46.3%」→「51.0%」
患健比
- 伸展:「62.6%」→ 「72.7%」
- 屈曲:「109.6%」→「107.1%」
伸展の方は結局1年2ヶ月経っても8割戻りませんでしたが7割はなんとか達成。
あとはHQ比が低い所が課題。
完全復活目指すなら今後この数値をどれだけ埋める努力が出来るか、みたいな感じ。
術後4ヶ月と比べて
最後に一番最初に測定した術後4ヶ月目と比べてみます。
患側
- 伸展:「130.0Nm」→「181.0Nm」
- 屈曲:「100.0Nm」→「136.0Nm」
- HQ比:「76.9%」→「75.9%」
健側
- 伸展:「237.0Nm」→「249.0Nm」
- 屈曲:「99.0Nm」→「127.0Nm」
- HQ比:「41.8%」→「51.0%」
患健比
- 伸展「54.9%」→ 「72.7%」
- 屈曲「101.0%」→「107.1%」
なんか純粋な数値で見ると1年後の数値としてはすごい伸び!って訳でもないような・・・。
患健比で言うと、伸展の方は5割から7割になってます。
あとは全体的に弱かった屈曲の数値はちゃんと上がってます。
1年後の傷跡
採取した骨付き膝蓋腱を膝に通した時の跡
骨付き膝蓋腱を採取した時の傷跡。採取してしまったので傷口を触ると凹んでます。
術後1年2ヶ月経った後の動作
骨付き膝蓋腱での再建者特有のAKPに悩まされてましたが、痛み止めを打ってからは見える世界が変わりました。
痛みのレベルが下がれば下がるほど動作の質も変わっています。
調子がいい時はスポーツ動作でも気にせず動けるようになってきています。偉大なる一歩。
この「気にせず動ける」っていうのが本当に大事です。
まだ動作的には怪しいけど気持ち的にはだいぶ変わりました。
走り方がだいぶ戻ってきた気がする(減速の仕方が怪しいけど) pic.twitter.com/R5Lu3o10uj
— K.O (@pitching_do) December 12, 2020
術後1年2ヶ月経ってもキツイ事
正座
出来そうでギリギリ出来ない。
まぁ、無理してやろうとしなくてもいいか、といった感じ。
キャッチャーの姿勢
キャッチャーに限らず、膝の最大屈曲位は結構キツイです。スクワットとかも。
可動域的にはギリギリ行けるんですが、そこからの伸展の動作とかが厳しい。
膝からメキメキ音がなるし、やっぱり可動域もギリギリのラインなのでやはり痛い。
体重かけた状態で最大屈曲位からの俊敏な動きは結構キツイ。
膝立ち
膝蓋腱をゴッソリ持っていかれたので、いわゆる膝立ちの姿勢が取れません。
床がマットレスとかならまだしも。硬いフローリングとかは確実に無理。痛い。
なので、スライディングとかで膝を強打したらどうなるんだろう・・・っていう怖さが常にあります。
回旋動作
患側の足での回旋動作(膝を捻る動き)はやっぱり違和感あります。
恐怖心もあるんですが、感覚的な違和感の方が強いです。
これだけはまだ自分の膝じゃない感覚が少し残ってます。
直線的な屈曲伸展の動作とかなら問題ないですが、ここは残ってます。
不安定な足場での動作
感覚的な意味で、不安定な足場の動作がまだ苦手です。
ベースを蹴る動作でも、なんか感覚がおかしい。
健側と比較しても、地に足が付いてないようなふわふわした感覚。
ベースランニングだと回旋動作も加わるから余計恐怖心が増す。
筋力が完全に戻ったら治るのか、感覚が戻らないと治らないのか。
前十字靭帯再建手術の抜釘
前十字靭帯 ボルト 抜かない
こんな感じで手術した際に埋め込まれた金属は身体の中に残ってます。
最後の診察でも抜釘の話は出なかったので抜かなくても問題ないものという認識。
余程違和感があるとかがなければしない選択肢も十分あるのではと思ってます。
自分は金属が当たって痛いみたいな違和感は特に無いです。
(寧ろ傷口周辺に関してはまだ若干しびれが残ってますが・・・)
エビデンスとかは現状なさそうですが「抜きたければ抜く」っていうのが正しいのかな、とは思います。
結局抜釘手術も10万ぐらいかかるし、費用対効果は果たして・・・。
さいご
「前十字靭帯切って1年ぐらいで復帰するプロスポーツ選手やアスリートはすごい」
これは本当。すごい。
再断裂する恐怖の中で少しづつ強度を上げて自分の出来る限りやって1年2ヶ月。それでもまだまだ不満だらけだっていうのに。
次は術後2年。ここまでに怪我前以上の動作ができてるようにします。
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